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タイトル | どんぐりのき | |
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著者 | 亀岡 亜希子(作) | |
出版社 | PHP研究所 | |
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森をぬけたはらっぱに、まだわかいどんぐりの木がはえていました。どんぐりの木は、ことしはじめてどんぐりをつけました。どんぐりの木ははやくだれかにどんぐりを食べてほしくて通りがかりのリスにどんぐりをすすめました。 「リスさん、ぜひぼくのどんぐりをたべてみてください。きっとおいしいはずだから。」 おもえばおもうほど、どんぐりのにがみはましていきます。もりのどうぶつたちもそんなどんぐりをたべようとはせず、いつしかどんぐりの木は、どんぐりをつけなくなってしまいました。 そして、すうねんがすぎたころ、ゆきどけのもりに、リスがいっぴきやってきました。 ●自分のどんぐりはまずいんだといわれてしまったことで、ひどく傷つきかたく心を閉ざしてしまったどんぐりの木。そんなどんぐりの木に一匹のリスがすみつきます。リスの明るさは次第にどんぐりの木の心をほぐしていきます。 |