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1年生の今月の本


ペンペンのなやみごと タイトル ペンペンのなやみごと
著者 オオサワ チカ(作・画)
出版社 新風舎
 

 あるところにうさぎの町がありました。そこには、ペンペンという、ちょっぴりへんてこな顔をした男の子が、お父さんとお母さんとなかよくくらしていました。ペンペンがともだちのロンロンとこうえんで話をしていると、ロンロンがふと、ペンペンの顔を見てききました。
「ねえ、ペンペンの耳は、どうしてそんなに長くて大きいの? おまけにさ、パンダみたいな黒いぶちもようがあるんだね」
 そういえば、お父さんもお母さんもまっ白です。
「どうしてだろう? おっきくて、長い耳。パンダみたいな黒いぶち」
 ペンペンは、目をまんまるくして、いっしょうけんめい考えましたが、わかりません。ペンペンは、お父さんとお母さんにきいてみることにしました。
「ぼくの耳は、なんでこんなに大きくて、どうして黒いもようがあるの?」
「あら、すてきよ」
 お母さんは言いました。
「すごくにあってる」
 お父さんは言いました。
「でも――」
 ペンペンは、すっかりおちこんでしまいました。
「ぼくの顔、へんてこなのかな。どうしてかな? なんでかな?」
 ペンペンは、なにかいい手はないか考えました。そして、いいことを思いついたのです。

●みんなと違うことに悩み始めたペンペン。みんなと同じでなくてもいいんだということを、分かりやすく教えてくれる絵本です。色鮮やかで独特な絵も、お子さんの興味を引き出してくれるでしょう。読み聞かせにピッタリの作品です。

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