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> いちごばたけのちいさなおばあさん
タイトル | いちごばたけのちいさなおばあさん | |
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著者 | わたり むつこ (作) 中谷 千代子 (絵) | |
出版社 | 福音館書店 | |
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いちごばたけの つちのなかに、ちいさな おばあさんが すんでいました。おばあさんの しごとは、いちごに みがなると あかい いろを つけることでした。 あるとしのこと、はるは まだ ずっとさきだというのに、あたたかいひが つづいたことがありました。おばあさんは、かいだんを ひゃくだん のぼって、じめんのうえに でてみると、いちごばたけは、あおあおとした はを ひろげていました。 「まあ、たいへん。いまごろから いちごが こんなにのびているなんて。はなが さきゃ みがなるし、 みがなりゃ あたしは いろを つけなきゃならないわ。あかい いろが たっぷりいるわ。」 おばあさんは、あわてて かいだんを かけおり、いろみずを つくりはじめます。 ●いちごがすくすくと成長している間に、おばあさんは、地面の上と下を、行ったり来たりして、色水づくりにはげみます。いちごが、あまくて、おいしいのは、おばあさんが、いっしょうけんめい、赤い水を作って、いちごにぬってくれたおかげだったのですね。いちご畑の下にある土の中の世界は、どうなっているのでしょうか。想像が、どんどんふくらんでいきそうですね。いちごを食べるたびに、このおばあさんのことを思い出してしまいそうなお話です。 |