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1年生の今月の本


しりとりのくに タイトル しりとりのくに
著者 深見 春夫(作・絵)
出版社 PHP研究所
 

『ここは とても こわい くにです。しりとりに じしんの ない人は はいらないこと。――しりとり大王』
 はじめての みちを カナちゃんが あるいていると、大きな門のそばに こんなかんばんが 立っていました。
「へえー おもしろそう! しりとりなら じしんが あるわ。」
 中にはいると、ひげを はやした しりとり大王が つくえの 前に すわっていました。
「おー よくきた。 いったん このくにに はいったら、しりとりを かんせいさせないと、でられないぞ。こわいことが まっているけれど、かくごは いいな。では さっそく はじめるぞ。さいしょに 『ア』ではじまる ものの なまえを いってもらおう。」
「『ア』ではじまる ものの なまえね。 ウーン・・・。」
 しばらく かんがえてから、カナちゃんは いいました。
「アンコ!」
「せーかい」
と、そのときです。大王が つくえの 上の ボタンを おすと、カナちゃんの すわっている イスが はねあがり、カナちゃんは 高く 高く とばされて いきました。

●しりとりで使える言葉は、リンゴ、タンポポのような三文字以上のものの名前、そして、もちろん『ン』で終わる名前は使えません。お話を読みながら、お子さんと一緒に「次はどんな名前があるかな?」と考えてみると、カナちゃんと一緒に「しりとりのくに」のぼうけんをより楽しむことができるのではないでしょうか。

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