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1年生の今月の本


ぼく、しょうじょうもらったよ タイトル ぼく、しょうじょうもらったよ
著者 吉本 直志郎(作) 高橋 透(絵)
出版社 岩崎書店
 

 きゅうしょくのじかん、先生が、えを じょうずに かいた人と、ねんどを じょうずに つくった人に しょうじょうを くばった。

  がっこうの かえりみち、だいちゃんが ゆうじくんに いった。
「よかったなあ、ゆうじくんは。しょうじょう ふたつも もらって。ぼくなんか、ぜんぜん もらえんかったもんな。」
 そして、うらやましそうに しょうじょうを のぞきこんで、
「きれいじゃなあ。キンピカの とりが、2ひきも ながい しっぽを ぶらさげとるじゃないか。」
と、いった。
「どっちか、いちまい、あげようか」
と、ゆうじくんが いった。
「ほんとか。ありがとーう。うれしいなあ。」
 だいちゃんは、おおよろこび。もらった しょうじょうを ひらひらさせながら はしりだした。
「おかあさーん。しょうじょう もらったよ。」
 だいちゃんは、げんかんの とびらをあけると、おおきな こえで いえのなかに よびかけた。

●友達から賞状をゆずってもらって、大喜びで帰っただいちゃんでしたが、お母さんは、それが、だいちゃんのものではないと分かると、とてもがっかりします。それどころか、なんだか機嫌もよくないみたいです。

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