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1年生の今月の本


かぜをひいた ちびくまくん タイトル かぜをひいた ちびくまくん
著者 ユーベ(作) シュピース(絵)
ささき たづこ(訳)
出版社 偕成社
 

 あさごはんの とき、おかあさんは びっくりしました。ちびくまくんが あさごはんを たべたくないなんて。
「ぼく、あたまが いたいし、のども いたいし、からだじゅう いたいよう。」
 ちびくまくんが なきだしました。おかあさんは、くまくんの 口の中に たいおんけいを いれました。
「まあ、とっても たかい ねつ。おいしゃさんを よばなくては。」
 そういって、おかあさんは、のき下の つばめに たのみました。
「すみませんが、からすのおいしゃさんを よんできてくれませんか。」
 からすのおいしゃさんが、やってきて いいました。
「かぜを ひいただけだね。ちょっと ひどい かぜだが・・・このくすりを おのみ。あとから、ハーブおばさんを よこすからね。そのあと、ひきがえるの クララが きて、しっぷを してくれるよ。そうすれば かぜなんか なおってしまうさ。」
 そういって、からすのおいしゃさんは はねをひろげて、かえっていきました。

●これは、ドイツのお話です。ちびくまくんは、ドイツの森のどこかでくらしています。ドイツでは、かぜをなおす方法は、私たちとはちょっと違うようです。でも、もし、風邪をひいたとき、このおはなしのように、からすのおいしゃさんや、ハーブおばさん、ひきがえるがやってきて、手当てをしてくれたり、おとぎ話を聞かせてくれたらと考えると、少しは、和らいだ気分になれるのではないでしょうか。

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