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1年生の今月の本


ずんたたくん タイトル ずんたたくん
著者 戸田 和代(作) 石倉 ヒロユキ(絵)
出版社 佼成出版社
 

 山は、ゆき。くまくまは、こんやも ねむくありません。山のことが きになって しかたありません。
「山は おなかが すくのかな?ちょっと、見て こようかな・・・。」
 くまくまは、そーっと そとに 出ました。

  くまくまが あるいていると、
「まだ、ねないのかい?」
 うしろで、こえが しました。
「きみは、だあれ?」
 くまくまが きくと、
「ぼくは ずんたた。山の 子どもだよ。きみの すんでいる山が ぼくの おとうさんで、あっちの 山が ぼくの おかあさんだよ。」
「山の 子どもは どこでも あるいて いけるの?」
「そうだよ。ぼくたちが、山になる ばしょを みつけるまではね。あーあ、早く おとうさんや おかあさんみたいな すごい 山に なりたいな。」
 ずんたたくんの ほっぺが ほわっと 赤くなりました。
「ぼく、それまでに、いろいろな ぼうけんを するんだ。ぼくは、もう いかなくちゃ。」
「どこへ いくの?」
「いい ところ」
 ずんたたくんは、ひみつっぽく わらいました。

●「山って、しょうめんは、どっち?」「山が、おかしを買いにいくのかもしれない。」と、なかなかねむる事ができないくまくま。そんなくまくまの想像に応えるかのように、現れたずんたたくん。くまくまを夜空の旅へと連れて行ってくれます。くまくまと一緒に、そっと、眠りにさそわれていきそうな、しずかな月夜のお話です。

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