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1年生の今月の本


おばあちゃんはおばけとなかよし タイトル おばあちゃんはおばけとなかよし
著者 角野 栄子(作) わたべ あけみ(絵)
出版社 小峰書店
 

 いなかから あそびにきた おばあちゃんは、めずらしく つえを ついていました。
「どうしたの?」
 ヒロとタッちゃんが ききました。
「おすもうして まけちゃったのよ。」
「だれと?」
「おしいれに すんでいる『おしいれやま』よ。」

  「おしいれやま」は、ふだんは おしいれで、しずかに くらしている おばけですが、おすもうの じきが ちかづくと、おすもうを したがります。十日ばかりまえのこと、おばあちゃんは、おふとんをおしいれに いれようとしました。だけど、きのうまで きちんと はいっていた おふとんが、どうしても はいりません。おばあちゃんが、うーんと おすと、ぐーっと おしかえしてきます。おばあちゃんは、 「ははあん?おしいれやまの しわざだな。」と、おもいました。
「いいよ。いっちょ やるか。」
 そして、おばあちゃんと おしいれやまは おしたり おされたり。ながい しょうぶに なったのでした。

●おばあちゃんは、月に1度、ヒロたちのうちに遊びにきては、おばけの話を いろいろしてくれます。「おしいれやま」に、「かべにゅうどう」や、「ぐるぐるんぼ」などなど。一体どんなおばけなのでしょうか。おばあちゃんが話してくれるおばけは、ちっとも怖くありません。おばあちゃんの話をきいていると、家の中でときどきおこる不思議なことは、どうもおばけたちの仕業のような気がしてきます。みなさんも、家の中にどんなおばけがいるか、探してみませんか。

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