たてがみがのびすぎて、もっさもっさになってしまったライオンは、あるひ、とこやさんにいくことにしました。
「ライオンさん、いらっしゃいまし、きょうはどうしましょうか？」
　とこやさんがききました。
「たてがみがじゃまでかなわんのだ。スッキリバッサリいってくれないか」
「わかりました」
　とこやさんは、はさみをけいかいにはしらせます。
　チョキ、チョキ、チョキ、チョキ
　はさみのおとをきいているうちに、ライオンはねむくなってしまいました。とこやさんが、ねむったライオンのたてがみをきっていると、かたいたてがみのいっぽんが、とこやさんのはなのなかへ……。
「へーへーへー…へーっくしょぉ～い！」
　ジョッキーン！