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1年生の今月の本


いいおへんじをまってます タイトル いいおへんじをまってます
著者 森山 京(作) 土屋 義晴(絵)
出版社 佼成出版社
 

 さるのモンクは、森の ゆうびんきょくの はいたつがかりです。うさぎのウサロさんが、しばらくまえに、おくさんをなくして、だれとも つきあわないのを きにかけています。
「さびしいだろうな ウサロさんは。」
 モンクは、ウサロに、なにか やさしいことばを かけたいと おもいます。でも、きむずかしそうな ウサロの かおをみると、なにも いえなくなるのでした。

 モンクが、森の北のはずれへ はいたつにむかっていると、ふいに バイオリンの音がきこえてきました。そして、そこには、こがけの いすに すわり、目をとじて、ワルツをむちゅうで ひいているウサロがいました。そして、その日のごご、モンクは、あたらしくひっこしてきた、やぎのメイルの いえに はいたつにいきました。すると、にわの おくから フルートの 音がきこえてきました。それをきいて、モンクはおどろきました。それは、ウサロが バイオリンでひいていたのと まったく おなじワルツのメロディーだったのです。

●そのワルツは、ウサロとメイルが、わかいころ、ふたりでいっしょに、つくったものでした。むかしをなつかしがるメイルに、モンクは、ふたりをむすびつけるための、ある方法を思いつきます。時をこえた友情や、人と人とのつながりのあたたかさを感じさせてくれるお話です。

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