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1年生の今月の本


ともだち ひきとりや タイトル ともだち ひきとりや
著者 内田 麟太郎(作) 降矢 なな(絵)
出版社 偕成社
 

「また やってるよ」
 キツネとオオカミは、かたをすくめました。イノシシとイタチが、いいあらそいをしているのです。
「おまえは、こぶんだ!」
「こぶんじゃないよ。ぼくたちは、ともだちだ!」
「おれが、おやぶんにきまっているだろ」
 いばりやのイノシシは、イタチのあたまをぽかり。おこったイタチは、おならをして、イノシシは、きをうしなってしまいました。けんかばかりのふたりをしんぱいして、オオカミとキツネは、はなしあいます。

 そして、つぎのひ。イノシシのところに、「ともだちひきとりや」がやってきました。
「いらない ともだちは いませんか。いらない ともだち ひきとります。ほしざかな 五ほんと こうかんします」

●「いらない友達引き取ります、だって!」おまけに、大好物の干し魚と交換という話につられて、イノシシは、友達のイタチを「ひきとり屋」に引き渡してしまいます。仲良しの友達との関係は、仲良しだからこそ複雑なもの。登場人物それぞれの気持ちを、親子で一緒に考えてみてはいかがでしょうか。

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