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1年生の今月の本


オタマジャクシのうんどうかい タイトル オタマジャクシのうんどうかい
著者 阿部 夏丸(作) 村上 康成(絵)
出版社 講談社
 

 ここはドーナツいけです。そして、ドーナツいけのかたすみのガラスいたのようにあさいところでは、げんきなオタマジャクシの子どもたちが、りっぱなかえるになるためにべんきょうしています。

  あしたは、うんどうかい。オタマ学校でいちばん大きなぎょうじです。三じかんめのたいいくは、うんどうかいにそなえてかけっこのれんしゅうです。みんな一れつにスタートちてんにならぶと、「ようい、ドン。」でおよぎはじめました。しかし、その中に一ぴきだけみんなのスピードについていけないオタマジャクシがいました。タマです。タマは、赤ちゃんのとき、ザリガニにしっぽをちょんぎられてしまい、うまくおよぐことができないのです。だから、みんながゴールしおわっても、タマはまだおよいでいました。
「がんばれっ、がんばれっ」
 みんながタマをはげまします。すると、それを見ていたプヨがこんなことをいいました。
「みんな、わたしたち、がんばれっ――っていうだけでいいのかしら? しっぽがみじかいタマに、わたしたちがしてあげられることをかんがえようよ。」

●「しっぽがみじかいタマにしてあげられること」――かけっこでみんなが平等に競争できるような方法はないものかと、オタマジャクシのみんなは知恵をしぼって考えます。けれども、そんなふうにすることは、タマにとって本当にうれしいことなのでしょうか・・・・・・。

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