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1年生の今月の本


しろくまのアンヨくん タイトル しろくまのアンヨくん
著者 角野 栄子(作) にしかわ おさむ(絵)
出版社 クレヨンハウス
 

 アイウエどうぶつえんにいる、しろくまのアンヨくんは、ごはんを食べる時とねる時のほかは、いつもあるいています。オリの右のはじから左のはじまで、いったりきたり、いったりきたり。とくにごきげんな時には、とてもたのしそうに歩きまわります。すると、それを見ているお客さんもたのしくなって、アンヨくんのまねをして歩きだします。そして、アンヨくんのオリの前は、うんどう会の大こうしんみたいにすてきになるのです。でも、アンヨくんだって、きげんのいい時ばかりではありません。そんな時、アンヨくんを見ている子どもたちは
「おんぶ、おんぶ」
とぐずりだしたり、お母さんたちは
「はやくしなさい」
とキンキン声をあげたり、ほかのどうぶつたちもケンカをはじめたりしてしまうのです。

 ある日のことでした。ひとりの男の子が大きな声で言いました。
「アンヨくん、どうしていつも歩いているの?」
 それをきいたアンヨくんは立ちどまって、自分で自分にききました。
「ぼくはどうして歩いているの?」
 でも、わかりません。アンヨくんは、きゅうに心ぱいになりました。

●動物園の人気者、しろくまのアンヨくんが、突然おむすびみたいに丸まって悩み始めました。それを見たお客さんや他の動物たちも考え込んでしまいます。動物園のオリの中を歩き続ける動物達を見て、この男の子のように尋ねてみたいお子さんもいるのでは?かわいい動物のかわいらしいお話です。

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