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1年生の今月の本


おひさまやのおへんじシール タイトル おひさまやのおへんじシール
著者 茂市久美子(作)よしざわ けいこ(絵)
出版社 講談社
 

 のはらのほとりに、「おひさまや」というかんばんのかかった小さなおみせがあります。
はるのある日、のはらのちかくにひとりですんでいるおばあさんがおみせのまえで足をとめました。「まあ、こんなおみせ、いつ、できたのかしら?」せまいおみせのなかには、わかくさいろのまくらだとか、にじいろにかがやくバケツだとか、空いろの小さないすだとか、ふしぎなものがおいてあります。なんのおみせなのかしら? おばあさんがくびをかしげていると、みせばんのうさぎがいいました。「うちにあるのは、もっているとうれしくなる、すてきなものばかりなんですよ。おきゃくさまにおすすめは、こちらです」うさぎはどこからか、ほそながいシートをもってきて、おばあさんの前にさしだしました。シートにはまめつぶのようなたんぽぽの花が六つならんでいます。「まあ、かわいい!」おばあさんは目をほそめました。うさぎは、たんぽぽの花のボタンのようなそのつぶは「おへんじシール」だとせつめいしました。「おへんじシール」は、ただのシールではなくて、はりつけておくと、どこかにおきわすれたとき、よべばおへんじしてくれるというのです。

●おばあさんは「おへんじシール」をさっそく身の回りのいろんなものに貼りました。1人暮らしであまり家から出ることのなかったおばあさんですが、「おへんじシール」のおかげで、家の中でもたくさん声を出すようになり、前より元気になっていきます。そして、シールがきっかけで新しい出会いも生まれたようです。

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