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1年生の今月の本


ルミのひみつのいぬ タイトル ルミのひみつのいぬ
著者 生源寺 美子(作)笠原 美子(絵)
出版社 偕成社
 

 ルミの家はマンションなので、いぬがかえません。でも、ルミはよちよちあるきのころから、いぬがだいすきでした。いぬもルミがだいすきで、よくルミのほっぺたをぺろぺろなめてくれました。「ねえ、いぬかってよう、ママ。」だめとしりながら、ルミはなんどいったでしょうか。とうとう、ルミはママにひみつで、三びきのいぬたちとつきあいをはじめたのです。ほんとうはルミのいぬではありませんが、こっそり<あたしのいぬ>とよんで、おやつをやるようになっていました。
 きょうのきゅうしょくは、カレーピラフ。ピラフのおにくをいぬたちにあげたらよろこぶだろうなと、ルミはおもいました。でも、なんだか、ルミのには、おにくがちょっとしかはいっていないみたいです。すると、となりのせきのなかくんがおにくをのこしているのがみえました。なかくんは、いつもルミを<めがねざる>とからかういじわるです。そんな なかくんに、「それ、くれない?」なんて、いいたくありません。ルミはおもいきって、なかくんのおさらをかたづけてあげるねといって、おにくをすてるふりをしながら、すばやくスカートのポケットにいれました。
 けれども、みえないように、きをつけてやったはずなのに、なかくんはそれをみていたのです。

●犬が大すきなルミは、3匹の犬を<あたしのいぬ>とよんで、だれにもないしょで飼っています。家でペットを飼いたくても飼うことができないというお子さんは、ルミがひみつのいぬたちをかわいがる気持ちに共感できると思いますよ。

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