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1年生の今月の本


あめ・のち・ともだち タイトル あめ・のち・ともだち
著者 北原 未夏子(作)市居 みか(絵)
出版社 国土社
 

ぼくには、ゴウくんというともだちがいる。ゴウくんは足もはやくてサッカーもすごくじょうず。それにくらべて、ぼくは足もおそくてなき虫。そんなぼくが、なんで、ゴウくんとなかよしになったかというとね。一年生になってすぐの体いくの時間のときに体そう着にきがえていたら、ゴウくんがぼくのかたにあるきずを見て、「そのきず、フォーレンジャーのイナズママークみたいで、かっこいいな」っていったんだ。しかも「ものすげー、いたかっただろう?」って感心したような顔をして。きっときもちわるいっていわれると思っていたから、びっくりしたし、かっこいいなんていわれるの、はじめてだった。そのことがあってから、ぼくはゴウくんのことが、いっぺんですきになっちゃった。
二年生になってもおなじクラスで、あそぶなかまもふえた。なのに、冬休みがちかづいたある日のことだ。タコ公園のすなばのすみにひざに顔をうずめたゴウくんがいた。となりにすわったぼくに、ゴウくんは「あのな、おれ……ひっこすんだ」いった。どこに? いつ? ひっこしてもこっちにあそびにくるよね?……下をむいているゴウくんがしんぱいになって、ぼくは、きいてみた「ゴウくん、ひっこしても、ぼくたちずっとともだちだよね?」

●トモキは遠くに引っ越してしまった仲良しのゴウくんに会いたくてたまりません。誕生日にゴウくんを家に招待することになって、張り切って準備をするトモキですが、そこに思わぬ知らせが届きます。

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