トップページ > 読書案内 >  1年生の今月の本 > 1年生におすすめの本
 > おこだでませんように

1年生の今月の本


おこだでませんように タイトル おこだでませんように
著者 くすのき しげのり(作) 石井 聖岳(絵)
出版社 小学館
 

 ぼくは いつも おこられる。いえでも がっこうでも おこられる。
 おかあちゃんは しごとで ときどき かえりがおそい。そんなとき、ぼくは いもうとと あそんでやる。けれど、そういう ひに かぎって、いもうとは わがままを いう。
 ぼくが おこると、いもうとは すぐになく。とちゅうでやすんで、おかあちゃんが かえってきたとたんに、また なきだすことも ある。
「また、いもうとなかして!」(いもうとのくせに わがままばっかり いうからや)
「まだ、しゅくだいしてないの!」(いもうとと あそんで やってたからや)
 けれど、ぼくがそういうと、おかあちゃんは もっと おこるに きまってる。だから ぼくは だまって よこを むく。よこを むいて、なにも いわずに おこられる。
 あーあ、ぼくは いつも おこられてばっかりや。

●よかれと思ってしたことが裏目に出たり、悪気はないのに怒られてしまったりという苦い経験は、誰にもあるのではないでしょうか。主人公の悔しさややるせなさ、そして、できることなら「もっと先生にほめられたい」「おかあさんの笑顔が見たい」と願う気持ちがひしひしと伝わり、胸が熱くなります。数々の賞を受け、多くの人に愛されている作品です(大型絵本あり)。

Page Top