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1年生の今月の本


オニのサラリーマン タイトル オニのサラリーマン
著者 富安 陽子(作) 大島 妙子(絵)
出版社 福音館書店
 

「わし、オニでんねん。すんまへん。じごくづとめの サラリーマン。きょうも、げんきに おはようさん。」
おとうちゃんの 名前(なまえ)は、オニガワラ・ケン。じごくカンパニーの サラリーマン。まいにちスーツで
びしっときめて、まんいんバスで ごしゅっきん。
「おとうちゃん、いってらっしゃい。おみやげかってきてな」「あかんあかん。きゅうりょうびまえや」
「おとうちゃん、おしごと がんばってね」「おまえも べんきょう がんばりや」
あいする家族に見送られ、ケンは元気に 家をでる。
(さいきん、ちょうし どうや?)
(かなぼう おもくて かた、こるわ。もうとしやで)
なかまと世間ばなしをしたり、だれかのツノが背中にささるのを気にしたりしているうちに、バスはとうちゃく。
さて、つとめ先の じごくカンパニーでは、えんま大王さまに 朝(あさ)のあいさつを するところから いちにちが はじまるのだ。
「オニガワラくん おはようさん。きみ、きょう、ちのいけじごくの かんし たのむわ」
「へーい、かしこまりました」

●泣く子も黙る地獄のオニが、サラリーマンとして働く姿はとってもけなげ。なぜか関西弁を話すオニ達の人間味あふれるキャラクターに、親しみを感じずにはいられません。笑いながら読んだあと、お父さんに「いつも頑張ってくれてありがとう」と言いたくなります。一度見たら忘れられないインパクトある絵も、お子さんに大受けすること間違いなし(?)です。

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