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1年生の今月の本


おにぎりがしま タイトル おにぎりがしま
著者 やぎ たみこ(作・絵)
出版社 ブロンズ新社
 

 むかしむかし、おなかをすかせた一人ぼっちのこたろうは、すな浜で小ぶねにおにぎりが一つのっているのを見つけました。こたろうがおそるおそる近づいたそのときです。
 ピカ―――――ン!
 とつぜん、小さなカミナリがおちてきて、おにぎりから小さなちいさなオニがうまれました。「おにぎりおに」です。
 こたろうがおどろいてしりもちをつくと、ふねがうごきだして、目にもとまらぬ はやさで 沖(おき)へ沖へと すすんでいきました。ながれついたのは 人っ子一人 いないしま。
 こたろうが 目を まるくしている あいだに、おおきな おかまで ぐつぐつ ぶくぶく ごはんをたいて、おにぎりおには いいました。
「おにぎり、つくろ!」
 おかま からは ふわーっと ゆげが たちのぼり つやつやごはんが たっぷりです。
「うわあ、いいにおい!」

●手のひらサイズのかわいい鬼が次々に握ってくれるおにぎりの美味しそうなこと! ナスが丸ごと入った「なすびおにぎり」、魚の尾っぽがたくさん詰まった「“お”にぎり」など、ユニークでちょっと不気味な(?)おにぎりも登場します。読み終えた後、お子さんと一緒におにぎりを作ってみたくなること請け合いです。

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