ぼくは むしのこ。やまで かくれんぼ しているところを にんげんのこ、「けんちゃん」に みつかった。ぼくたち、とっても なかよしなんだ。
けんちゃんの パパによると、ぼくは どうやら カブトムシか クワガタムシらしい。それを しった けんちゃんは おおよろこびした。
「カブトムシか クワガタムシ かあ。それって、どんな かっこうなのかな？」
ぼくが そういうと、けんちゃんは、ずかんを もって きてくれた。
「カブトムシってのは、こんちゅうの おうさまさ。でっかくて、りっぱな つのがあって、たたかうときには、つので あいてを なげとばしちゃうんだよ。クワガタムシも、かっこいいよ。おおきな あごがあって、たたかうときには、あごで あいてを はさむんだ」
「すごーい！」
　ぼくは カブトムシかな？ クワガタムシかな？ どっちにしても、いっぱいたべて おおきく つよくならなくっちゃ。からだも きたえて おかないとね。