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1年生の今月の本


左ききのネコ タイトル 左ききのネコ
著者 山下 明生
出版社 ポプラ社
 

 ショウは、七歳と二か月の男の子です。なのに、これまで一度もけんかをしたことがありません。お父さんとお母さんは、
「ショウくんは世界一いい子だね」
と、いつも言います。
 何を言いつけられても、
「いやだ」
と、言ったためしがないのです。

 そんなショウが、ある日、レフティKと名乗るしまネコに出会いました。
 そのネコは、左の手に赤い手ぶくろをはめています。
「どうして、かたっぽうだけ手ぶくろしているの?」
 ショウが聞くと、
「手ぶくろじゃねいやい、ボクシングのグローブだろうが」
と、ネコは手ぶくろの手で鼻をこすりながら言いました。

 ネコは、ボクサーで、殺人パンチと恐れられている“黄金の左”を普段はしまっておくため、左手にグローブをしているのだと言います。

  そのレフティKが、ショウにとんでもないことを言い出しました。
「おまえ、ショウだろう。おれを用心棒にやとわないかい?」

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