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1年生の今月の本


どろぼうがっこう タイトル どろぼうがっこう
著者 かこ さとし(作・絵)
出版社 偕成社
 

 山また山の 村はずれに、どろぼうがっこうが ありました。こうちょうせんせいは、よにも 名だかい くまさか とらえもん せんせい。
「おっほん、どろぼうがっこうの せいとは、いっしょうけんめい せいだして、はやく いちばん わるい どろぼうに なるよう、うんと べんきょう しなければ いかんぞ。いいか、わかったか。」
せんせいが こういうと、
「はーい。」「へーい。」「ほーい。」「わかりやしたー。」
かわいい、どろぼうがっこうの せいとたちが、げんきに こたえます。
「ようし」と、せんせいは 明日までに なにかどろぼうをする という しゅくだいを だしました。
 さて、その よくじつ――
「せんせい しゅくだい やってきました。」「ほほう、ネズミこぞうの じろきちは かわぐつを とってきたな。」「はい。一番いいのを もってきました。」
「だれにも みつからなかったか。」「はい。ふたりばかり みていましたが、べつに あやしまれませんでした。」
「ますます、かんしんじゃ。それで、いったい どこから もってきたんだ。」「はい。ぼくの うちのくつばこから、もってきたんです。」
「なにぃ、じぶんの うちからだと! …」

●頬に切り傷、無精ひげにサングラス姿の「かわいい」生徒たちは、ある日、校長先生の提案で夜の‟遠足”に出かけます。さっそく、村一番の大きな屋敷に忍び込んだ彼らを待ち受けていたものとは…? テンポよく進むお話が楽しく、リズム感のあるセリフが読み聞かせにピッタリの一冊です(シリーズ物、他2作)。

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