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1年生の今月の本


みんなのきもち タイトル みんなのきもち
著者 村上 しいこ(作) 西村 繁男(絵)
出版社 学習研究社
 

「なにか じぶんいがいの ものの きもちになって かんがえて みましょう。」
 あるひ、学校で 先生が そういったので、おなじクラスの たまよ は、しゃぼん玉 の きもちに なって はっぴょうした。
「しゃぼん玉になって、となりの まちや、とおくのまち へ 行ってみたい です。しゃぼん玉は、どこへ 行くか わからないので、とても スリルが あります。」
 たまよのはっぴょうを どう思うかと 先生が きいたので、ぼくは「そんなの、おかしい。」と いってやった。
「たまよみたいな、なきむしのよわむしが、となりの町へ行けるわけない。おまつりで、ちょっとはぐれただけで泣いてたくせに。」
「そんなの、きょ年のことやん。それにわたし、しゃぼん玉のきもちになって、いうてるねん。」
「けど、やっぱりうそやん。うそつきや。」
「うそとちゃう。はっちゃんなんか、だいきらいや。」
 たまよはすっかりおこっている。へんやな、ほんとのこといっただけなのに…。

●その夜、お風呂につかる「はっちゃん」のところにとつぜん謎の集団が押し入ります。彼らは、なんと、さっき「はっちゃん」が夕飯に残したおでんの具だったのでした。 想像力をはたらかせ、相手の気持ちを思いやって行動することの大切さと心地よさを教えてくれるお話です。

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