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1年生の今月の本


くまくんとうさぎくん くもようび タイトル くまくんとうさぎくん くもようび
著者 さえぐさ ひろこ(作)おぐら ひろかず(絵)
出版社 アリス館
 

「あるもくようびのことです。うさぎくんがおやつをたべようとしていると、ドンズドドド。
ドアのところでへんなおとがしました。そして、なんともよわしいこえがしたのです。
「うさぎく〜ん」
 きいたことのあるこえに、うさぎくんがいそいでドアをあけてみると…。そこにはもじゃもじゃのかたまりが、しゃがみこんでいました。
「あれまあ、『どろもじゃくん』、きみはいったいどこのだーれ?」
「うさぎくんったら、ひどいなあ、きみのともだちがわからないの?」
なんと、それは 森の中で どろんこのあなに おっこちた くまくん だったのです。くまくんは、きょうが もくようび だときいて ため息を つきました。
「あのね、いやなことが おこるのが、いつも もくようび なんだ。」
 かってもらった ばかりの ぼうしを 川に おとしたり、きつねくんと ぶつかって 大きな たんこぶが できたのも、もくようびだ というのです。しょんぼりとした くまくん。そのとき、ふいに うさぎくんが さけびました。
「ぴっからぽん!」
 どうやら、うさぎくん、また いいことを おもいついた みたいです。

●風邪で寝込んだくまくんに「運動場の風」を瓶詰めにして届けたり、お互いが入れ替わったつもりになって遊んだり…。子どもらしい発想で友情を育んでいく「くまくん」と「うさぎくん」がほほえましいです。ケンカしながらもお互いを思いやって仲良くすごす二人の姿は、まさに子ども達のよきお手本です。

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