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1年生の今月の本


まほうのかさ タイトル まほうのかさ
著者 小沢 正(作) はた こうしろう(絵)
出版社 教育画劇
 

 1ねんせいの いちろうは、はしるのがとくいではありません。あるき方やからだのうごかし方も、ほかの子どもたちとくらべると、どことなくのんびりとしています。そのせいか、いちろうは たいいくが大きらいでした。(みんなが、ぼくのことを見て、わらっているみたいだ)そんなきがして、しかたないのです。
 そんなあるよる、いちろうのゆめの中に、ひとりの女の子がでてきました。くろいマントをきて、ほしのかざりのついたつえをもち、きんいろのとんがりぼうしをかぶった、みたことのない子です。
「わたし、まじょの女の子なの。なにか、わたしに してもらいたいことはない?」と、その女の子がいいました。いちろうは、ちょっとかんがえてから いいました。
「あした、あめがふるといいんだけどなあ。3じかん目にたいいくがあるんだけど、あめがふれば、おやすみになるかもしれない。ぼく、たいいくが大きらいなんだ」
「じゃ、これをかしてあげる」女の子は、あかいかさをひとつ、ひょいっととりだしました。ふつうの子どもようのかさに見えますが、まじょの女の子によると、これは「まほうのかさ」だというのです。

●「苦手なことがある日には、雨が降ってほしい」いちろうと同じように、子どもの頃にそんな思いを抱いていたお母さん・お父さん方もいらっしゃるのではないでしょうか。雨を降らせるのも止ませるのも自由自在だという「まほうのかさ」。はたして、この不思議なかさは、いちろうの願いを叶えてくれるのでしょうか。

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