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1年生の今月の本


くじゃくのジャックのだいだっそう タイトル くじゃくのジャックのだいだっそう
著者 井上 よう子(作) くすはら 順子(絵)
出版社 文研出版
 

 くじゃくのジャックはおかのえのちいさなどうぶつえんにすんでいました。くじゃくはうつくしいのでみえっぱりとおもわれていますが、だいたいそのとおりです。はなしがいのジャックは、きょうもおんしつのガラスにすがたをうつしてじぶんチェック。「しせいよし、いろつやよし」おとこはやっぱりみかけですからね。
 そんなジャックをみて、おりの中のさるたちがいっせいにさわぎはじめました。「キイキイ、くじゃくがきどってら」「きどりやジャックはくっだらね」さるたちはわるくちがいちばんすきなんです。ジャックはきこえないふりをして、ころがったピーナッツをおいかけ、ほじくっていると……。やれやれ、またさるたちです。ひろいぐいだ、かっこわるい、とおおはしゃぎ。(しまった! じめんにおちてたから、ついつい……。)ジャックははずかしさにカッとなり、ちかくの木にかけあがりました。
「ぼくが、じめんをつっつくだけのおとこかどうか、よくみて!」

●”ちょいととんでみせてやる”だけのつもりが、『じゆうをもとめてだいだっそう』と大々的な新聞記事になってしまいます。人間に捕まってもどるなんて、さるたちのいい笑いもの。ジャックのプライドが許しません。これからどうしたらいいのか……。最後は驚きの結末が待っています。

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