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> 耳かきのすきな王さま
タイトル | 耳かきのすきな王さま | |
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著者 | 小薗江 圭子(作) 阿部 肇(絵) | |
出版社 | 講談社 | |
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耳かきで、ひとの耳を かくのが だいすきな、王さまが いました。王さまの 耳かきは 金ぴかで、かざりに ほうせきが ついて、きらきらしています。あさおきると、きょうの ようふくを もってきた いしょうがかりの けらいの耳を、コソコソ、カサカサ。きがえがすむと、しょくじがかりの けらいの耳を コソコソ、カサカサとかきます。さんぽに でかけるときも、だいじな かいぎの さいちゅうでも、耳かきを もっていき、コソコソ、カサカサとかきます。大きな 耳あかが とれると、王さまは まんぞくします。「いい耳だ。ほうびを とらせよう」とよろこびました。 ●いくら人の耳をかくのが好きといっても、穴が開いてしまうほど……とは、王さま、ちょっとやりすぎかもしれませんね。聞いたことを片っ端から忘れてしまうことを、“右の耳から左の耳”とたとえることがありますが、家来たちは命令を何でもすぐに忘れてしまうので、王さまのまわりは大騒動! ハプニングの連続です。 |