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1年生の今月の本


えんぴつはかせ タイトル えんぴつはかせ
著者 山岡 ひかる(作・絵)
出版社 偕成社
 

 もしかしたら、ぼくは「てんさい」なのかもしれない。
 ぼくは、目のまえのノートを、もういちどじっと見た。そして、いまおこったことを、おさらいしてみた。はじめに、ノートにきょうかしょのもんだいをえんぴつでうつした。ここまではちゃんとおぼえてる。でも、そのあとは、えんぴつをもったまま、ぼーっとほかのことをかんがえてたんだ。すうじの「9」を書いたら、なんだかフライドチキンに見えてきて、フライドポテトやハンバーガーのこともおもいだしてしまった。「そうそう、おいしいんだよなあ。あそこのハンバーガー・・・」と思いながらノートを見てみると・・・、なんと、こたえがぜんぶ書いてあるじゃないか!しかも、ぜんぶせいかい!!
 ウキウキしながら「ぼくって、『てんさい』なのかなぁ」なんて考えていると、もんだいのあとに、なにか書いてあることに気がついた。それを見たとたん、おもわず「ほえっ?!」と、へんなこえが出た。
 だって、ノートには、「はやくもんだいかいて。けいさんしよう」って書いてあったんだから。

●勉強嫌いのまさるは、勉強好きの鉛筆「はかせ」と出会います。自分でどんどん問題を解いていく「はかせ」を手にして、最初は「これでテストもバッチリだ!」と思ったまさるでしたが・・・。子どもが学ぶ楽しさに気づくのは、いつもちょっとした出来事がきっかけです。さて、この不思議な鉛筆との出会いは、まさるの気持ちをどんな風に変えてくれるのでしょうか?

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