トップページ > 読書案内 >  1年生の今月の本 > 1年生におすすめの本
 > ぼくのたからもの

1年生の今月の本


ぼくのたからもの タイトル ぼくのたからもの
著者 鈴木 まもる(作・絵)
出版社 アリス館
 

 ぼくの名前はジュン。小学一年生。かあさんのおなかの中には赤ちゃんがいて、もうすぐ生まれてくるんだって。たのしみだなあ。学校から帰ってきたぼくが、2階の自分の部屋に入ろうとすると、「あれっ?」いつもカーテンがしまっている窓の向こうで、何か動いたみたい。ぼくはそっと、カーテンのすみからのぞいてみた。鳥がなにやらコソコソつついている。「きっと巣を作って赤ちゃんを産むのよ。鳥だから、まずたまごを産むのだけどね。目のまわりが白いからメジロね」と、かあさんが教えてくれた。
 巣ができると、メジロさんは、1日1個、うすい空色のたまごを産んだ。たまごが4つになったら、巣の中でじっと動かなくなった。たまごを温め出したんだ。鳥の巣も丸いし、かあさんのおなかも丸い。中に赤ちゃんが入っているのもおんなじだ。

●鳥の巣もお母さんのおなかの中も、温かくて大切な場所。メジロの子育ても人間の子育てと同じように、愛情に満ち溢れていることが伝わってきます。作者の鈴木まもるさんは、奥様の竹下文子さんと共に、「せんろはつづく」や「ピン・ポン・バス」など、たくさんの素晴らしい絵本を作られています。また、鈴木まもるさんは、鳥の巣研究家としてもご活躍されています。

Page Top