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1年生の今月の本


金のおさら タイトル 金のおさら
著者 バーナデット・ワッツ(作) 福本 友美子(訳)
出版社 BL出版
 

 イザベルは、仲良しのエリーの家に、よく遊びに行きます。エリーは、とてもきれいな人形の家を持っていました。両側に花の咲いた木がかざってあります。玄関を入ると、電話がおいてあり、ほかの部屋へ行くドアと、階段があり、青いじゅうたんがしいてあります。ふたりは、この人形の家で、いつも一緒に遊びました。
 エリーは、人形のおじいさんとおばあさんを、椅子に座らせています。イザベルは、台所でごはんの支度です。ふと見ると、台所の壁に、小さな丸いおさらがかかっています。金色に光って、なんてきれいなんでしょう!イザベルは、自分でもよくわからないうちに、金のおさらをくぎからはずし、ポケットにさっと入れてしまいました。

●帰り道、ポケットに入れた金のおさらがどんどん重くなっていくのを感じます。イザベルは、罪悪感で押し潰されそうになります。お友達の持っているものを羨ましく思う、そんな経験がみなさんあるでしょう。葛藤、後悔、勇気…、少女の様々な心の動きが丁寧に描かれています。

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