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1年生の今月の本


すいはんきのあきやすみ タイトル すいはんきのあきやすみ
著者 村上 しいこ(作) 長谷川 義史(絵)
出版社 PHP研究所
 

 きょうは うんどうかい。ぼくは あさから にわで おとうちゃんと ラジオたいそう。あさひに むかって、きあい じゅうぶんだ。そのとき、だいどころから、おかあちゃんの なきそうな こえが きこえてきた。「あかん、あかん。なんでやろ」ぼくと おとうちゃんが ようすを みにいくと、「あかんねん。このすいはんき、ふたが あかんように なってしもた」と おかあちゃん。すると、とつぜん、すいはんきに 目と 口と はなが ついて しゃべりだした。
「はよいかな。うんどうかい、はじまってしまうで。ピー」ぼくは おどろいたけど、おかあちゃんは おちついていった。「ちょっと、すいはんきさん、わたしが たいた くりごはん、どうしたの?」すいはんきは、あわてずさわがず、「たべた」とひとこと。「たべたてかあっ!」おかあちゃんは いかりの おたけび。けど、それには かまわず、とつぜん、ニョキッ、ニョキッと、てあしを のばし、すいはんきはたいそうを はじめた。「さあ、うんどうかいへ いきましょう。つれていってくれへんかったら、もう、ごはん、たかへんから」すいはんきは いいたいほうだいだ。とうとう おかあちゃんも あきらめて、すいはんきを うんどうかいへ つれていくことにした。ことしの うんどうかい、なんだか たのしくなりそう。

●毎日、家族のために美味しいごはんを炊いてくれる炊飯器。炊飯器だって、たまには休んで遊びにいきたくなりますよね。炊飯器はジャーちゃんという名前の女の子だそうです。炊飯器のジャーちゃんと運動会。さて、どんな運動会になるのでしょうか?

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