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1年生の今月の本


メルリック 〜まほうをなくしたまほうつかい〜 タイトル メルリック 〜まほうをなくしたまほうつかい〜
著者 デビッド・マッキー(作) なかがわ ちひろ(訳)
出版社 光村教育図書
 

メルリックは、おしろで はたらく まほうつかいです。王さまの めいれいや まちじゅうの 人の しごとを、いつも まほうで 手つだっています。だから、メルリックだけが、いつも おおいそがし。ほかの人は することがなくて、のんべんだらりと くらしていました。
 ある日、メルリックは ねぼうをしました。さあ、たいへん。あわてて じゅもんを となえます。これで したくは なにもかも ととのうはずです。ところが、なにも おこりません。メルリックは、もう一ど、ゆっくり じゅもんを となえました。だめです。大ごえで さけんでも だめ。どうやら メルリックは、まほうが つかえなくなったようです!
 これを きいた 王さまは、ぎょっとして いいました。「おまえの まほうが なくなると、きっと すぐに、てきが せめてくる。どうしたらよいのだ?」まちの人たちも、メルリックの まほうが あてに できないと わかると、しかたなく じぶんで しごとを はじめました。でも、ずっと まほうに たよってきたので、なにをやっても しっぱいばかり。
メルリックは、みんなに もうしわけなくて、こそこそと まちを出て、いもうとの マーテルの いえに むかいました。マーテルなら、なんとかしてくれるかもしれません。

●「魔法が使えたらいいなぁ」と、誰もが一度は思うものです。でも、実際に魔法で何でもできてしまったらどうでしょう。どうして、メルリックは、突然魔法が使えなくなってしまったのか、親子で話し合ってみるのもよいかもしれませんね。

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