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1年生の今月の本


もりのがっしょうだん タイトル もりのがっしょうだん
著者 たかどの ほうこ(作) 飯野 和好(絵)
出版社 教育画劇
 

クマと キツネと アナグマ、そして ぐんと ちいさい ハリネズミが、まるたの うえに こしかけて おしゃべりを しています。4ひきは、しょうねん どうぶつ がっしょうだんの だんいんです。4ひきがしたしく くちを きいたのは、きょうが はじめてでした。はるの さいてんで、もりの まもりがみさまに ささげる うたを うたうために、この 4ひきだけが えらばれて、いのこり れんしゅうを していたのです。おしゃべりが はずむうちに、はなしは それぞれの がっこうの はなしに なりました。がっしょうだんは ならいごとのようなものでしたから、いろんな がっこうの せいとが きていたのです。
 なかでも、いちばん おもしろく、げんきに しゃべったのは、クマのこでした。「そうそう!おれっちの せんせい、ずるいやつでさ!ズルノヴィッチせんせいっていうんだけどな、ゆびを つかって けいさんするなっていうくせに、じぶんは つくえのしたで こっそり つかうし、きゅうしょくは のこすなっていいながら、じぶんは、きらいなものが でると、ひょいって よこむいて、くちに いれるふりして、ほっぺたの むこうに おとすんだぜ!」きいていた 3びきは、「うわぁー、ずれー!」と いいました。
 すると、キツネのこ、アナグマのこも、おなじように、じぶんの せんせいの わるぐちを いいはじめました。そして さいごに ハリネズミの ばんに なりました。ハリネズミのこは ドキドキ しました。ハリネズミのがっこうの ヤサシヴィッチせんせいは、やさしい、いいせんせいだったので、いうことなんか なにも なかったのです。

●ハリネズミはみんなに合わせて、先生のうその悪口をいってしまいます。ハリネズミの子は、クマ、キツネ、アナグマと仲良くなれたのがとても嬉しくて、自分も先生の悪口を言って、一緒に騒ぎたいと思ったのです。しかし、明日が祭典という日、合唱団の先生から、「森の守り神様に捧げる歌は、美しい心で歌うことが大切だ」と言われます。ハリネズミの子は、自分には歌う資格がないと思い悩みます。

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