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1年生の今月の本


スパゲッティがたべたいよう タイトル スパゲッティがたべたいよう
著者 角野 栄子(作) 佐々木 洋子(絵)
出版社 ポプラ社
 

 アッチは、おいしいものが だいすきな、小さな おばけの おとこのこです。アッチの いえは、まちいちばんの こうきゅうレストランの やねうら。ちゃっかり、おいしいものの そばで くらしていると いうわけです。アッチは よるに なると、やねうらから ふうーっと 下の レストランへ とびだして いきます。すがたを けして、ドアを ばたんと けとばしたり、ウエイトレスの てから おさらを たたきおとしたり、みんなが おどろいた すきに、ふふふと わらって、ごちそうの いちばん おいしいところだけ よこどりして しまうのです。
 ある日のこと、アッチが しょくじの まえの さんぽに でかけると、とっても いい においが してきました。下を みると、おんなのこが ひとりで しょくじの したくをしています。おなべには、トマトソースが ぐつぐつ。ざるには、ゆであがった スパゲッティが ほかほか。「きょうは、レストランに いくのは やめたっ」アッチは、ふうーっと、かぎあなから おんなのこの いる だいどころに はいって、いつものように ドアを らんぼうに けとばしたり、かいだんを めり、みしっと うごかしたりしました。けれども、おんなのこは ぜんぜん おどろいてくれません。「おかしな おとねえ。わかったわ。これは おうちが あくびを している おとだわ。まだ はやいのに、おうちったら、もう ねむくなったのかしら」なんて いっています。

●「スパゲッティがたべたいよう」は、角野栄子さんの代表作「小さなおばけシリーズ」の第1巻目です。今年で40周年を迎える「小さなおばけシリーズ」は、今も世代を超えて愛され続けるロングセラーとなっています。子どもの頃、好きだったという保護者の方も多いのではないでしょうか?可愛らしいキャラクターとお話の展開の面白さを、ぜひ親子で味わってみてください。

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