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1年生の今月の本


きたかぜとたいよう タイトル きたかぜとたいよう
著者 蜂飼 耳(文) 山福 朱実(絵)
出版社 岩崎書店
 

 そらのうえで きたかぜと たいようが あそんでいました。そのうち ふたりは けんかを はじめました。「ぼくのほうが つよいに きまっている」「ぼくのほうです」「それなら ちからくらべを してみよう」「そうしましょう」
 ひとりの たびびとが みちを あるいています。「そうだ あのひとの ふくを さきに ぬがせたほうが かちということにしよう」「いいですよ。まけないですから」
 まずは きたかぜです。きたかぜは からだじゅうに ちからをこめて つよく ふきました。ごうごう ごうごう。「かぜが ひどくなってきたな」たびびとは ふくを りょうてで おさえました。きたかぜは なかなか ぬがせることができません。

●この「北風と太陽」は、イソップ童話の有名なお話です。イソップ童話は、今から2500年以上も前である紀元前6世紀ごろ、アナトリア(現在のトルコ)出身のアイソーポスという人物が人々に語ったとされる寓話です。イソップ童話には、「うさぎとかめ」「アリとキリギリス」「金の斧」など、世界中で広く知られたものがたくさんあります。教訓や風刺が盛り込まれた奥深い物語の世界を、ぜひ親子で楽しんでみてください。

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