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1年生の今月の本


ハリーとうたうおとなりさん タイトル ハリーとうたうおとなりさん
著者 ジーン・ジオン(文) マーガレット・ブロイ・グレアム(絵) 小宮 由(訳)
出版社 大日本図書
 

 ハリーは、くろい ぶちのある しろい いぬです。ハリーは、きんじょに すむ ひとは みんな すきでしたが、ひとりだけ、すきになれないひとが いました。それは、ハリーのいえの おとなりさんでした。この おとなりさんは、うたを うたうのです。そのこえの たかくて おおきいこと!おとなりさんの うたを きくと、みみが いたくなってしまいます。ハリーは、なんとかして おとなりさんの うたを やめさせようとしました。ともだちも つれだって おとなりさんの まどのしたへ いって ほえたてましたが、うまくいきません。やめないどころか、もっとたかく、もっと おおきなこえで うたうのです。
 あるひ、ハリーは のうじょうで うしの こえを ききました。うしたちは、とても ひくいこえで、「モ――――。」とないていました。なんて やさしいこえだろうと、ハリーは おもいました。こんなにひくくて やわらかいこえは、きいたことが ありません。おとなりさんも、うしのようなこえで うたってくれたらいいのにと、ハリーは おもいました。すると、いいことを おもいついたのです。

●小さな子ども達に大人気「どろんこハリー」シリーズの児童書版です。無邪気で可愛らしいハリーは、まるで人間の子どもみたい。そんなハリーの行動は、多くの子ども達から共感されています。「どろんこハリー」シリーズは、もとは海外の絵本です。元の国の文化やことばの響きなども考慮しながら、日本の子ども達に受け入れられるよう、丁寧な言葉で翻訳されています。文章にリズムがあり、読み聞かせにもぴったりです。

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