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1年生の今月の本


わたし小学生まじょ タイトル わたし小学生まじょ
著者 中島 和子(作) 秋里 信子(絵)
出版社 金の星社
 

 まちはずれの もりに、ちょっと ふしぎな かぞくが すんでいました。おばあさん、おとうさん、おかあさん、それから もうすぐ 6さいになる おんなのこ リリコの 4人かぞくです。見たところ ふつうの かぞくなのですが、じつは おばあさんは まじょだったのです。まじょの ちを ひく おかあさんは、おとうさんと けっこんして まじょになるのを やめてしまいました。ひとりむすめの リリコは、じぶんが まじょの ちを ひいていることを まだ しりません。
 リリコの 6さいの たんじょうび。リリコは わくわくしながら 大きな プレゼントの つつみを あけました。「わあっ、ランドセル!」「はるに なったら、リリコも しょうがくせいね」おかあさんは うれしそうに リリコを 見つめます。「おばあちゃんも プレゼントが あるんだよ。とくべつのね」おばあさんは、ながい つつみを まじめな かおで さしだしました。リリコが つつみを あけると、ふるい ほうきが 出てきました。とくべつの プレゼントが、こんな ぼろぼろの ほうき?と リリコが がっかりしていると、「ばかにしては いけないよ。この ほうきはね、まほうのほうきなんだ。おばあちゃんの いちばん たいせつなものを リリコに ゆずるんだからね」「えーっ。これ まほうのほうき?」リリコは びっくり!

●魔女の世界では、6歳の誕生日にほうきをおくる習わしがあるそうです。おばあちゃんはリリコに、魔女の専門学校に行って、跡継ぎになってほしいと願います。一方、お母さんは、リリコに小学校に行って、普通の女の子になってほしいと思っています。そんな二人に挟まれながら、リリコは「小学校に行って、それから立派な魔女になるの」と笑顔で言うのでした。さあ、リリコのワクワクの小学校生活が始まります。字も大きく、お子さんの一人読みにはぴったりです。続編も出ていますので、ぜひ読んでみてください。

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