八月二十九日の朝。くりのきまちで一番いさましい男の子、たんの・たんたは、
「ばんざい」
と、とびおきて、窓をあけました。

　 今日は、たんたの誕生日です。
　たんたがシャツをかぶり、ズボンに足をいれたときです。いきなり、白い封筒が、たんたの足もとへとびこんできました。封筒の真ん中に、大きく「た」と書いてあります。そして、うらにも「た」があります。どうやら、たんたにあてた手紙のようです。

　 封筒の中から、しわだらけの地図が、でてきました。 地図にはやじるしが書かれていて、それをたどると、道はジャングルでおわっています。

「これは探検の地図だ。よし、ジャングルへ行こう」
と、たんたははりきりました。