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1年生の今月の本


おてがみもらった おへんじかいた タイトル おてがみもらった おへんじかいた
著者 森山 京
出版社 あかね書房
 

 四月のある午後でした。一ぴきのクマの子が、落し物を見つけました。黒っぽい小さなバッグです。クマの子は、バッグを拾うと、交番に持っていきました。するとそこへ、傘とトランクをさげたウサギのおばあさんが、あたふたとかけこんできました。

  クマの子が拾ったバッグは、このおばあさんの持ち物だったのです。
「ああ、よかった。たすかった……」

  ウサギのおばあさんは、クマの子になんべんもお礼を言った後、手帳を取り出して、クマの子の名前と住所を聞いて書きとめました。

  それから、十日ほどたって、クマの子のもとへ、ウサギおばあさんからの手紙が届きました。心のこもったお礼の手紙でした。

  クマの子は、おばあさんからの手紙を声に出して読みました。そして、繰り返し読むうちに、自分でも手紙というものを書いてみたくなりました。

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