草の中かららいおんが顔を出した。
　このらいおんのひげはすごいんだ。
　らいおんのひげはね、ラーメンやそばみたいに長いの。歩くと、ひげの上にのって、転んでしまうこともあるんだ。

　 ある日、昼寝をしていたら、へびがやってきて、らいおんのひげをもりもり食べ始めた。らいおんは、ひげを食べれられているのを見て、ギャーっと叫んで飛び上がってしまった。
ひげを食べたへびは、なかなか離れない。がけのところへいって、ぶるんぶるんとやっても、へびはへっちゃらさ。へびは、らいおんをぐるぐる巻きにしたりするんだ。目隠しなんかもするから危ないんだ。

　 そこで、らいおんは考えた。どうしたらへびが離れるだろうと。そして、いいことを思いついた。