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1年生の今月の本


サメのサメザメ タイトル サメのサメザメ
著者 山下 明生
出版社 講談社
 

 みなみのうみに、ひとくいザメがいました。ものすごくでっかいひとくいザメです。長さ十メートル、おもさ千キログラムってところでしょう。なまえは、サメザメというそうです。 大がたのサメは、うまれてからしぬまでずうっと、うみをおよぎつづけなければならないように、体ができています。サメザメも、ひろいひろいみなみのうみを、まいにちまいにちおよいでいました。

  でも、およげばおよぐだけおなかがすきます。そして、おなかがすけばすくほど、えさをさがしておよがなければなりません。おなかがいたくても、こしがいたくてもやすむわけにはいかないのです。

 ある日、サメザメは、じそく六十キロのスピードで、にげていくイルカを、おいかけていました。そのしっぽにかみつこうと、からだをのばしたとたん、グギグギッとせぼねにいたみがはしりました。ぎっくりごしになったのです。

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