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1年生の今月の本


おてんきてんしのおくりもの タイトル おてんきてんしのおくりもの
著者 戸田 和代
出版社 金の星社
 

 ふうたと くうたは、なかよしの くまの きょうだい。ずっと、ふたりきりで くらしています。おとうさんは、さむい ふゆに、ゆきやまで 足をすべらせ、しんでしまいました 。
 おかあさんは、はるを まちきれないで、
「そろそろ 花が さいたかしら……」
と、まだ ゆきの のこる 川の ほとりに、大すきな花を つみに いったきり、まっても まってもかえってこないのです。

  でも、ふうたも くうたも へいきです。いまは ふたりきりで さみしいけれど、いつか きっと、おかあさんは かえってくると、そう しんじているからです。

 ある日、ふうたと くうたは つりにでかけました。
 ぼうしを かぶって、つりざお もって、山みちを おりていったら、川が ざわざわ ながれていました。ふたりは、川の 音に まけないように、大きな こえで、なんども うたいながら、あるいていきました。

  すると、やまねこの おじさんが つりを していました。山で ときどき みかける、ぐりぐり目だまの おじさんでした。

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