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1年生の今月の本


世界でいちばんやかましい音 タイトル 世界でいちばんやかましい音
著者 ベンジャミン・エルキン
出版社 こぐま社
 

 もう ずいぶん昔の ことです。そのころ、世界で いちばんやかましいところは、ガヤガヤという都でした。人々は、話すことをせずに、いつも わめくか どなるか していました。 

  ガヤガヤのまちの やかましい 人々のなかでも、とりわけ やかましいのは おうじさまでした。おうじさまは、名前を ギャオギャオ といいました。

  ある日、おうさまは おうじさまを よんで、
「誕生日の おくりものには なにがいいかな」
とききました。
「ぼく、世界で いちばん やかましい音が ききたい」
と、おうじさまは いいました。
おうじさまは、
「世界中の人が、ひとりのこらず同時にどなったら どんな音になるだろう」
といいました。
「よしやってみよう」
  おうさまはいいました。

  さあ、それからガヤガヤのまちはいそがしくなりました。何百人ものつかいが 世界のあちこちに おくりだされました。全世界の人が、この思いつきは おもしろいと いってきました。よろこんで協力しましょうと いってきました。

●そしてとうとう訪れた、ギャオギャオ王子様の誕生日の日、世界中の人がいっせいに叫ぶ時間がやってきました。世界中が興奮している中で、この試みはどのような結果になるのでしょうか? 思わず大人もなるほど、と思ってしまうストーリーです。

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