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1年生の今月の本


ライギョのきゅうしょく タイトル ライギョのきゅうしょく
著者 阿部 夏丸
出版社 講談社
 

 今日は、ドーナツ池にすむさかなの小学校の入学式。今日から、なかよしのライギョとタナゴは、別々の教室でまなびます。

  ライギョくんがいいました。
「これからは、ライギョは『ライギョ学級』、タナゴは『タナゴ学級』だ」
「いままでどおり、なかよくしてね」
「おう、まかせとけ」
  ライギョが、おやぶんのようなこえでいったので、タナゴはほっとしました。

 一じかんめがおわると、ライギョの子どもは、タナゴのことが心配になったので、様子をみにいくことにしました。森の入り口でまっていたタナゴは、ライギョにききました。
「どうだった? ライギョ学級は?」
「ああ、おもしろかったぜ。何しろ水曜日が『たまごのうみかた、そだてかた』で、月、火、木、金が、全部『給食の食べ方』だからな」
「全部、給食?」
「ああ、全部、給食だ」
「いいな、いいな」
「タナゴ学級はどうだった?」
「うん、おもしろかったよ。なにしろ、水曜日が、『たまごのうみかた、そだてかた』で、月、火、木、金が、全部『かくれんぼのやり方』なんだ」
「全部、かくれんぼ?」
「うん、全部、かくれんぼ」
「いいなあ、いいなあ」

 今度は、ライギョが、うらやましそうに、いいました。

 さて、二時間目がはじまりました。それからやっと、ライギョもタナゴも、どうしてきょうしつが別々になったのか知りました。

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