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1年生の今月の本


はじめてのてがみ タイトル はじめてのてがみ
著者 阿部 はじめ
出版社 PHP研究所
 

 リサは手紙がくるのを待っています。
 実は、いとこのひろみちゃんから、
(お手紙書いたから おくるね)
という電話があったのです。リサはうれしくてたまりません。リサはお手紙をもらうのが初めてなのです。

「ねえねえ、おかあさん。お手紙いつくるの?」
  リサはおかあさんに聞きました。
「そうねえ、ひろみちゃんのところは遠いから、いつになるかしらねえ」
(ふーん、お手紙みって、いつくるのかわからないんだ)
 リサは少しがっかりしましたが、お手紙をもらえることに比べれば、なんでもありません。

 次の日、リサは学校に行くと、友達に、手紙をもらったことがあるか聞いてみました。
 でも、だれも手紙をもらったことのある人はいませんでした。リサはなんだか、自分が特別な感じがして、とても幸せな気持ちでした。

  リサは、その日、学校が終わると、大急ぎで家にかえりました。
「ねえ、おかあさん、お手紙きた?」
 リサは、ただいまもいわず、リビングにいたおかあさんのところへ走っていきました。
 しかし、手紙はまだきていませんでした。

  次の日の朝、オートバイの音が聞こえると、リサは急いでポストを見にいきました。しかし、お手紙はきていません。リサは、悲しくなってきました。

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