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> まいごのねこはどこだワン?
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タイトル |
まいごのねこはどこだワン? |
著者 |
手島 悠介 |
出版社 |
教育画劇 |
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けいが遊び友達と別れて、家に帰る途中のことです。小さな子いぬをだいた、同級生のさっちゃんに出会いました。
「かわいいね。さっちゃんちのいぬ?」
けいが聞くと、さっちゃんの目から涙がこぼれました。
「このいぬ、すていぬなの……。うちで飼おうと思ったんだけど、ママがうちはマンションで飼えないから、おいてきなさいって……。けいちゃん、このいぬ飼ってくれない?」
「うちも妹が子ねこを飼い始めたばかりなんだ。もうゆるしてくれないなぁ。でも、そのいぬかわいいから、きっとだれか拾ってくれるよ」
けいは、さっちゃんと一緒に公園へ行きました。
「いい人にひろわれてね」
そういって二人がかけだそうとしたときです。
「まちなさい!」
と大きな声がしました。太ったおばさんでした。
「まさか、あなたたち、そのいぬを捨てようとしてるんじゃないでしょうね?」
けいとさっちゃんは、勘違いされてはいけいないと、事情を話しました。すると、おばさんは言いました。
「思い違いをしてごめんなさい。でも、飼い手が見つからなかったら、このいぬはどうなると思う? おなかをすかせてうろうろして病気になるか、なんとか生きられても人を信じないのらいぬになってしまうの」
「おばさん!」
とけいは言いました。
「ぼく、うちで飼えないか、ママに頼んでみる!」
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