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> 三びきのごきげんなライオン
タイトル | 三びきのごきげんなライオン | |
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著者 | ルイーズ・ファティオ | |
出版社 | 童話館出版 | |
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フランスの小さなまちの動物園に、一ぴきのごきげんなライオンがいました。それから二ひきのごきげんなライオンになりました。そうです。おくさんができたのです。二ひきだと、一ぴきよりも、もっとごきげん。 また、それから……ある日……三びきのごきげんなライオンになりました。三びき目はかわいくてやんちゃなライオンのぼうやです。三びきだと、二ひきよりも、もっとごきげん。 けれど、だれよりも喜んだのは、飼育係のむすこのフランソワくんです。フランソワくんは、ライオンのおとうさんとおかあさんの一番の友だちでしたから。そういうわけで、ライオンのぼうやには、フランソワくんと同じ名前がつけられました。 そんな、ある日のこと。ごきげんなライオンは、うまれてはじめて、何やら思案顔です。それは、父親としてのなやみでした。 ごきげんなライオンが、まだあれこれ思い悩んでいたときのことです。毛皮のえりまきに、金のネックレスをしたお金持ちのご婦人が、動物園にやってきました。 ●こうしてフランソワは、ご婦人の家で暮らすことになりました。そこでの暮らしは申し分のないものでした。フランソワは、ふっくらとたくましく育ち、どんどん大きくなりました。でも、大きくなりすぎたのです。ご婦人は言いました。 |