トップページ > 読書案内 >  2年生の今月の本 > 2年生におすすめの本
 > おおきなきがほしい

2年生の今月の本


おおきなきがほしい タイトル おおきなきがほしい
著者 佐藤 さとる
出版社 偕成社
 

 「大きな大きな木があるといいな。ねえおかあさん」
 窓から顔を出して、かおるが言いました。かおるの家のせまいちっぽけな庭には、ちっぽけな木が、たった三本しかないのです。

 かおるの考えている大きな木は、とってもすてきな木です。
 うーんと太くて、ひとりで手を回したくらいでは抱えられないような太い木です。だから、はしごがいります。幹が太すぎて登れないからです。
 途中の木の幹に、ちょうどかおるがもぐりこめるぐらいのほらあながあいています。
 ほらあなの中にもはしごをつけます。ほらあなの中のはしごをせっせと登ると、小さなかわいい部屋の中にひょっこり入ります。
 かおるの小屋です。
 中には、台所があります。水も出ますし、コンロもあります。そこで、ホットケーキを焼いて食べたりするのです。……

●「小屋の外には、上へ登るはしごがあって……」かおるの想像は、どんどん膨らみます。大きな木に、自分の家を作る。自分だけの秘密の場所。子どもの頃、誰もが夢見たに違いありません。大人も楽しめる一冊です。

Page Top