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2年生の今月の本


ぼくがいぬになったら タイトル ぼくがいぬになったら
著者 伊東 信
出版社 草炎社
 

 ぼくのなまえは、ゴロたん。あと1しゅうかんもすると運動会なんだけど、ぼくは、ねぎににんじん、そのつぎに、うんどう会のかけっこがきらいなんだ。きょうもごごからうんどう会のれんしゅうがあった。八十メートルきょうそうは、二回れんしゅうしたけど、ぼくはいつもビリだった。

「まけてもいいから、さいごまでがんばることが、えらいんだぞ!」
高野先生はそういうけど……。うそだい! そんなこと。いくらがんばっても、ビリっこのくやしさ、はずかしさが、先生には分からないんだよ……。

  そんなとき、うちに、こうすけおじさんがやってきた。おじさんは、大学のけんきゅうしつで、動物のけんきゅうをしている。おかあさんがへやを出ていったとき、おじさんがきゅうにまじめなかおで、
「これは、ないしょだぜ。動物にへんしんする方ほうを、しいくがかりの人からこっそり教えてもらったんだ。」
っていいだした。ぼくも、動物にへんしんできたなら、八十メートルきょうそうで……。

  つぎの日から、ぼくは、へんしんするために、すばしっこい犬をさがすことにした……。

●あとがきで、作者が、《外見の上だけの変身ではなく、やはり『ぼくはぼく』『わたしはわたし』で、自分の心と姿を大切にしてがんばる子供が、ぼくはいちばんすきです。そういうきみたちのために、この本を書きました。》と書かれています。大切なことだけど、ついついわすれてしまいそうなこと……。ではないでしょうか。

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