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2年生の今月の本


ひとりでだってかえれるもん タイトル ひとりでだってかえれるもん
著者 篠原 良隆
出版社 ポプラ社
 

 りょうくんは、おかあさんといっしょに、いとこのてっちゃんのうちに、おいわいに行った帰りです。

「やっぱりてっちゃんは、おにいさんねえ。あかちゃんが生まれるあいだ、ちゃあーんとおばあちゃんとおるすばんしていたもの。わがままで、あまえんぼうのだれかさんとは、大ちがいよ……。」

  おかあさんが、てっちゃんばかりほめるので、りょうくんは、いらいらしていました。
夕がたのえきは、人であふれています。かいさつをぬけて、ホームにちかづくと、
「プルルルル……」
 はっしゃのあいずがきこえてきました。
「ぼく、さきに行ってる……。」
  りょうくんは、ふくれっつらで、どんどんかいだんをかけ上がり、目の前のでんしゃにのりこみました。
「フーッ…」
 りょうくんが、大きくいきをついた、そのとたん! ドアがいきなりバタンとしまってしまいました。
「えーっ!」
 あわててうしろを見ましたが、おかあさんがいません……。

●りょうくんが一人でとび乗った電車は、急行電車。次の駅も、その次の駅も、そのあとの駅も……。どんどんとばして走っていきます。りょうくんの大冒険のはじまりです。ほんとうに、“ひとりでだってかえれる”のでしょうか……。

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